株式会社アーネスト 代表取締役 郷古 靖 (ごうこ きよし)
経歴
1958年3月18日生まれ
宮城県仙台市生まれ、現在も仙台在住
宮城教育大学卒
16年間、宮城県内で小学校教員を勤めたが、他の世界も経験したくなり民間に転じる
外資系の保険会社、コンサルティング会社を経て独立
以後、物販を中心に活動し、現在に至る
個人事業主時代から会社設立まで(年表)
2007年 | 個人事業主、屋号「誠美堂」としてビジネスを開始。 9月、初めて30冊をAmazonに出品。その日のうちに2冊を販売。仕入れは、一般の古本販売店など。 古物商許可証を取得したことを期に、自社のホームページを自力で作成し、ネットを利用した古本の買い取りを開始。クロネコヤマトのメール便を利用し、バーコードリーダーを使った納品システムを自作し、本格的に稼働を始めた。 |
2008年 | 百均のふるさととも言われる中国のイーウー(義烏小商品市場)へ行き仕入れ。仕入れた商品は、釣具(ルアー)、電子タバコ、シーラーなど。ヤフオクを中心に販売を開始。 |
2009年 | ネットでの情報などをもとに、eBayのアカウントを作成。その後、eBayから商品を仕入れ、国内で販売するといういわゆる輸入を開始。国内での仕入れよりも半額以下で仕入れられるような電化製品や工具などを中心に販売。 |
2011年 | 2011年3月11日、東日本大震災の発生により県内のブックオフが壊滅し、仕入れが不可能になり古本せどりから一時撤退。 |
2013年 | 震災からようやく立ち直り、あらたなビジネスとしてカメラ転売に着手。国内だけでなく、eBayを通して世界中の人に日本製のカメラやレンズを販売した。 国内だけでなく、海外にも日本の製品を求めている顧客がたくさんいることに気づく。 |
2015年 | 米国Amazonへ輸出販売を開始。Amazonの仕組みを使うことにより、かんたんに日本の製品を大量に海外でも売ることができるということを知った。 ここから数年、米国AmazonへのFBA輸出を中心にビジネスを行う。 |
2022年 | 米国Amazonに集中してきたが、この年に国内Amazonでの販売を再開した。きっかけはある問屋からの仕入れが可能になったため。やはり、安定した仕入れが可能になるとビジネスも安定してくることを実感した。また、ヤフーショップも開設し、こちらは米国からの輸入商品を販売し始めた。 |
2024年 | これまでの物販の経験とノウハウを活かし、社会的にも認められる法人としての立場で物販に取り組んでいくことを決意し、株式会社アーネストを設立した。 |
物販の足跡
私は宮城県内の小学校において16年間の教職を務めましたがその職に飽き足らず民間企業へ職を転じました。そして50歳の時に自らの力でビジネスを展開していこうと考え個人事業主となりました。以来17年間にわたり物販を中心としたビジネスを行ってまいりました。事業を始めるにあたり始めに考えたことは、お客様を裏切らない、より良い商品を扱っていく、真面目に取り組んでいく、でした。そのようなことから屋号を「誠美堂」としました。
初めは資金もない、場所もない、人脈もないというないないづくしでしたので、ネットでの情報などを頼りに近隣の古本屋さんから古本を仕入れてネットで販売をするという、いわゆる「せどり」からのスタートでした。当時はスマホなどという便利なものはなく、ガラケーで書籍の裏に表示されている番号をひたすら打ち込んで価格を調べるという「全頭検査」と言われる手法で始めました。仕入れた本を初めてAmazon に出品したところなんと2時間後に最初の一冊が売れるという幸運に恵まれました。その時の感激は今でも忘れることができません。それからは仕入れる量と販売数が比例していき、自宅に在庫保管用の書棚も新たに設置し常時数千冊の書籍を保有するまでとなりました。その間、自力で古本買い取りのホームページを作成し買取業務の開始や物流大手のクロネコヤマトさんと契約も結ぶことができそのシステムと自作の納品システムを組み合わせ効率的なシステムも構築することができました。
そのほか、中国へ仕入れに行き仕入れた商品をヤフオクなどのネットオークションにて販売したり、米国で展開されているeBayから商品を仕入れ国内で販売するという輸入ビジネスにも挑戦してまいりました。
しかし2011年の東日本大震災において宮城県は大きな被害を受け、仕入れ先としていたブックオフの営業も停止してしまい事業の継続が困難となりました。そのためいったんビジネスは休止することとなってしまいます。
1年半ほどの休止期間を経て、その間に得た情報やノウハウを元に改めて輸出を中心としたビジネスを再開しました。中心となったのは今までは輸入のための仕入れ先として使ってきていたeBayを新たに輸出先とし、日本の優れた光学製品であるカメラやレンズを販売することでした。私は高校生の頃から自分で写真を現像するほどの写真好きであったため、その知識が幾分かはこの輸出ビジネスに役立たせることが出来ました。さらにeBayだけではなく米国のAmazon に日本から直接商品を納品し、Amazon のシステムを使って海外で販売するというAmazonFBA輸出にもビジネスを展開してきました。これは、現在でも個人事業主として、引き続き販売を継続中です。
2022年には、クラウドファンディングでの販売にも挑戦、これは諸事情によりローンチには至りませんでしたが、その過程の中で、新たなビジネス展開の手法や、海外メーカーとの取引に関するノウハウを身につけることが出来ました。
2023年、自分自身の健康へ思いと相まって、健康食品への関心が高まりました。それで、食品メーカーと交渉しOEMによる健康食品販売を企画、「誠美堂本舗」としての商標を登録し、Amazon.co.jp でのブランド登録も完了しました。この商品については、現在販売に向けて調整中です。
会社設立の動機
個人事業主として物販ビジネスをなんとか展開してきましたが、楽あれば苦ありの連続でした。始めの頃は出品すればすぐに売れるような時代もありましたが最近はなかなかそうもいかなくなっているのが現実です。お客様の目も厳しくなり、クレーム対応への必要性も増してきています。また様々な法規制も進み、そのための対応は個人事業主としてもやらなければならないことが増えてきています。さらに主力としているAmazonでも個人の出品者に対してかなり厳しいハードルを設けつつあります。これらのことから、個人としてAmazon へ出品し販売を続けていくような時代ではないと考えるようになりました。やはり正規の仕入れルートを確立し、適正な価格で販売をしていくということがひいてはお客様を大切に扱うということになるのではないかということです。そのため販売する形態としても、個人事業主ではなくより社会的にも認知される法人としての事業展開を行うことにいたしました。
ビジョン
個人事業主として様々な商品のネットショップにおける販売、輸入、輸出を行ってまいりましたが、その中で一番強く、大切と感じたことは「お客様を裏切らない」ということです。第一に「良い商品」、そして「速やかな納品」、さらに「適正な価格」が重要であると考えます。そのためにはやはり弊社が日本国内の優れた商品を製造されているメーカー様と取引をさせていただくことが必要です。商品の販売先であるお客様だけではなく仕入れをさせていただくメーカー様からも信頼していただく会社を目指してまいります。
輸出ビジネスを展開する中で日本の商品がいかに外国の皆様から信頼され求められているかを知ることができました。しかしながら、日本国内では知られている商品であっても外国においては全く知られていない商品も数多く存在します。むしろそのような商品の方が多いのではないでしょうか。それらのメーカー様が開発された素晴らしい商品を世界の販売ルートに紹介し世界的な認知の一助になることも弊社の大きな役割と考えます。
個人事業主時代の屋号「誠美堂」から「アーネスト」に変えたのは以上のようなことを考えた上のことでです。英語にした時に外国の方にも法人名の意味が通じやすいようにいたしました。屋号に込めた「誠実、真面目、真剣」の意味を「アーネスト(Earnest)」という会社名に変更したのです。
国内のメーカー様の素晴らしい商品をまずは国内において販売させていただきさらにその先は海外の販売ルートに、ということを見据えていきたいと考えております。